何を確かめるかを、先に一文にする
試作の前に、確かめたいことを「誰が・どんな場面で・何をして・どうなれば続けるか」の一文にします。一文にできないうちは、作る範囲も決まりません。
仮説の例(架空)
予約したお客様が、前日にWebで質問に答えておけば、受付での説明が短くなる
確かめ方:回答した人の割合に加えて、受付での説明にかかる時間と、聞き漏れの数を、試作の前後で比べる。続ける条件は、始める前に数字で決めておく。
試作でできること、本番との違い
| 項目 | 試作 | 本番 |
|---|---|---|
| データ | 架空や少量のデータ | 実データ。過去分の移行も |
| 使う人 | 数人の協力者 | 担当者全員やお客様 |
| 例外 | 主な場面だけ | 起こりうる場面を洗い出して確かめる |
| 権限 | 簡単な区別 | 役割ごとの閲覧・編集・承認 |
| 費用 | 試作の制作費 | 制作費に加え、サーバー・SaaS・保守の運用費 |
| 引継ぎ | 使い方の説明 | 手順書、管理する人、困ったときの連絡先 |
試作をそのまま本番に使うと、権限や例外の扱いが後から問題になりがちです。本番に進むときは、次の3つを決めてから作り直すか、作り足します。
- 権限
- 誰が見て、誰が直し、誰が承認するか。お客様の情報を扱うなら、保管先と削除の手順も。
- 運用費
- サーバーやSaaSの月々の利用料と、保守にかかる時間。誰の予算で払い続けるか。
- 引継ぎ
- 日々の管理を誰が担うか。手順書、アカウント、困ったときの連絡先。
続ける・やめるの基準
基準は、試作を始める前に決めます。結果を見てから決めると、続けたい気持ちで判断が甘くなりやすいためです。
- 続ける
- 決めた期間に、決めた人数や回数が使った
- 直して続ける
- 使われたが、手間や例外で止まる場面が多い
- やめる
- 使われなかった、または運用費に見合わない
やめる判断も、確かめた結果の一つです。分かったことは、次の企画の材料として残します。
相談の例(架空)
店舗の新しいサービス(架空)
事前予約の新メニューを始めたい
予約フォームと受付の流れだけを試作し、決めた期間の予約の数と、当日の手間を確かめる。
社内の仕組み(架空)
研修の申込みと受講記録を、紙から移したい
申込みと記録の画面を試作し、月末の集計にかかる時間を、今のやり方と比べる。
よくある質問
01試作だけを頼めますか?
はい。確かめたいことと期間を決め、試作だけを範囲にすることもできます。本番に進むかどうかは、結果を見て一緒に判断します。
02試作を、そのまま本番に使えますか?
使える部分は活かしますが、権限・例外・データの保管は、本番に合わせて作り直すことがあります。どこを作り直すかは、試作の前にお伝えします。
03スマートフォンのアプリが必要だと言われました。
ネイティブアプリの開発はお受けしていません。まずはスマートフォンのブラウザで動くWebの試作で、使われ方を確かめる方法があります。アプリが本当に必要かどうかも含めて相談できます。